民間霊園の石材店組合の役割とは?
2024/04/13
当HPでもご紹介している民間霊園には「石材店組合」という、いわゆる霊園の指定業者が存在するのをご存じでしょうか?
せっかく良い石材店をご自身で事前に選んだり、知人の石材店にお願いしたいと思ったとしても、その霊園では仕事が出来ない場合が多くあります。
本稿では、石材店組合の仕組みについて解説していきます。
目次
石材店組合の役割とは?
石材店組合の目的は、主に、トラブルを防ぐ為と言えるでしょう。
その霊園の規定や規則を知らない業者が規定に反する形のお墓を建ててしまったり、適正な価格ではない値段で販売してしまったり、雑な仕上げで外観を損ねたり等、たくさんのトラブルが予想されます、そのトラブルを防ぎ、お客様から信頼される霊園の発展を目指す為に石材店組合は必要と言えます。
民間霊園はほぼ100%一見業者様は無理です。
民間霊園とは、開発者が費用を投資して造成した霊園の事で、その開発者(経営主体)が基本的には石材店へ開園後の墓地区画の販売権利を委託します。その石材店は1社だけではなく、複数社の事が多いですが、中には数十社にもなる霊園もあります、その各石材店が経営主体と契約をし、今度は全部の石材店で「石材組合」を結成し、霊園の規定や規則を決めてその後は運営、販売を致します。開発を1社の石材店がすべて自社で行った場合は開発者=販売業者となり、私達の業界では「自社霊園」という呼び方をしています。
したがって、前述のいずれにも該当しない石材店は民間霊園の販売権が無いので販売をする事が出来ないのです。
組合加盟店でもそれぞれ違いがあります
石材店組合は、前述の通り石材店の集まりです。しかし、お客様と取り引きするのは組合ではなく、1つの石材店となります。
チラシなどの媒体を見て見学に行き、石材店から墓地のご案内を受けます。
ここで重要なのは、初めて見学に行った際に案内をしてもらった石材店が基本的にはあなたの担当石材店になり、以降の再見学やお問い合わせにもご対応するのです。
その為、石材店の当たりハズレは少なくともあり、担当石材店の対応に満足するお客様も居れば、納得できないお客様も居ます。
悪い石材店の特徴
では、具体的にどういった案内をされて業者を不信に思うのか、お客様の声に基づいて公開致します。
①値段が高い石や高い高級型を強くお薦めして来る。
これは良く聞きますが、お客様のご要望や予算をまるっきり無視して少しでも売上を上げたがる石材店は実際にいます。
②HPの無い石材店
ご案内当日ではなく、主に後日に気になって不信感を抱く方が多いようです、会社の規模や所在地等の企業情報がインターネット上で1つもヒットせず、名刺を元にGoogleマップの写真を見ても会社らしき姿が存在しないと不安になりますね、実際に住所を偽っている石材店も当社は知っています。
③支払いや契約を急がせる石材店
これは逆にお客様側が敏感で、すぐに気付く事が多く、だいたいの石材店は不信がられないように注意をしているものですが、中にはご案内した翌日に申し込み金を持参するようにお薦めされた等の例もあります。
他にも
忙しいのに後日しつこく電話をかけて来る。
アンケートの協力を強くお願いされ、名前と住所と電話番号目的なのが一目瞭然。
望んでいないサービスによって完成したら思い通りではなかった(石塔が両隣より高くて逆に違和感が出た等)
アナログな石材店でメールアドレスも無く進行に大変な時間を要した
等の声を良く聞きます。
まとめ
民間霊園における石材組合とは、その霊園内のトラブルを未然に防ぐ役割があり、必要と言えます。一方で、組合に加盟しているからと言って全ての石材店を信用できると言う訳ではなく、お墓購入を検討しているのであれば、事前にある程度ネット上等の口コミをリサーチし、実際の見学案内で付いた担当石材店に少しでも不信感を感じたら、アンケートや書類等の記入を拒否して一度帰宅して違う組合業者のHPへ直接お問い合わせする事をお薦めします。
また、リサーチしてから初回見学へ足を運び、その際にリサーチしておいた「○○石材店にご案内してほしい」旨を伝えれば業者の指名扱いとなり、悪い業者に案内されるのを防ぐ事ができるでしょう。