残念ながら、お墓のお供物泥棒は成立しません

皆さんこんにちは、㈱たくみの児玉です、ご覧いただきありがとうございます。

 

今日はお墓のお供物について、色々なお問い合わせが増えておりますのでお話します。

 

お墓の蓋を開けて御遺骨や埋葬品を盗んだりする「お墓荒らし」や「お墓泥棒」などは解りやすく、埋葬されているであろう、価値の有る物を目当てに犯罪を実行するものです。

最近では、埋葬品に高価な物などほとんど入れる事はなく、多くの墓地は防犯カメラなどの対策もされ、そのリスクはかなり高く、すっかり被害は皆無となりました、当然、被害が起これば警察も動く犯罪行為です、何ともバチ当たりな泥棒ですね。。

 

では、似たようなお話ですが、他家のお墓にお供えしているお酒やお供物が「盗まれた」と霊園にお問い合わせいただく事もありますが、この場合はどうでしょう。

 

はっきりと言いますが、お供物を盗まれたからといって、警察には通報しませんし、例え通報を受けた警察もいちいち動く事は絶対にあり得ません。

盗まれたのに泣き寝入り？？と思われますが、まさにその通りです。

 

なぜなら、仏教では、「あげるも信心、さげるも信心」と言う言葉があり、お供物をお供えするのはもちろん故人の供養、あげた側にも功徳になりますが、お供物をさげ、ありがたくいただく事も同じ供養、功徳につながると言う考えなのです。

あげっぱなしで腐らせるよりは命につながる『食』を成す事の方がよっぽどご先祖様にもうれしいと言う事ですね。

 

墓地には時々、ホームレスがお供物目当てで現れる場合もあります、私達は、見掛けたら即座に出て行っていただくように促しますが、手にしているお酒やお供物を返すようには言いません、むしろ、「それは持って行って結構ですからお帰り下さい」とお願いします。

ホームレスも同じく人間です、墓地のお供物をお下げして食する事で功徳を受ける事は悪い事ではありません、、が、だからといってやはり汚い身なり、体臭で墓前に手を合わさずに取り放題では泥棒に近いので注意はいたします。

 

そして、良く勘違いをされる事は、管理者が供物を持ち帰っているのではないか⁉と、ものすごい見幕で怒る人がいらっしゃいます、特にビールや酎ハイなどのお酒は大人なら皆好きです(私も事実大好きです)ので無くなった際には疑いの眼差しが絶えません、、

私達も霊園に居ると良く「先週お供えした缶ビールが無くなった、、持って帰りましたか？」などと聞かれますが、墓前のお供物を誰がいつお供えした物なのかなどいちいちチェックしておらず、古いかも知れないその缶ビールを持ち帰って飲むにはリスクがありますので、通常は持ち帰る事など当然ありません。。

 

ではお供物を紛失しない方法はと言うと、、

『その日のうちに持ち帰る』につきます。

霊園の規則で決められている事も多く、カラスや野良猫対策にもなりますね。

それでも置きっぱなしにしたいと思う方は、もう対策がありません、持って行かれても何も文句は言えませんので、なるべく高級なお酒などはお供えするのをやめてください。

 

お参りにも気を使わないと気分も悪くなります、皆さんお供物には充分気をつけて下さい。

 

 

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