黒御影石種　山西黒(さんせいくろ)、当社ではお薦めはできません

皆さんこんにちは、㈱たくみの児玉です、ご覧いただきありがとうございます。

 

今日は石種の紹介ですが、当社ではあまりお薦めできない石種、「山西黒」のお話をしたいと思います。

 

正式名の通り、中国山西省で採掘され、かつては比較的安価で、お墓でも一時期はものすごい需要があった、中国産の黒御影石を代表する石種です、20年程前までは、インド産の黒御影石と比較すると大変な金額差があった為、「黒が良いけど予算の都合上インド産は無理‥」といった理由でこの石を購入された方も多くいらっしゃいますが、現在は採掘の量も減ってしまい、インド材の中堅価格とほぼ変わらないお値段となり、安価な石とは言えなくなってしまいました。

この山西黒、新品の時には細かく美しい石目をしていて、その磨き上げられた石肌は、燦々と輝き、深い漆黒の色を放つとても高級感、重量感のある墓石です、私達もきれいな石だと感じるほど美しい石です。

しかし、私達は絶対にお薦めできません。

 

その理由は、「劣化の早さ」です、

数年後には、絶対と言えるほどの確率で、まったく違った姿に変化してしまうのです、具体的には激しく色が変色します。

原因を厳密に言えば、この石には特に鉄分が多く含まれている為、雨と直射日光の繰り返しによって色が変わるほどサビが表面に出てきてしまうのです、キメ細かだった石目はまるで赤い砂をかぶったかのように荒い目が表面に浮き、深い漆黒の色はサビにより茶色くなり、重量感も無くなります。

このあまりの変化に、まだ原因が今一つ特定されていなかった時代は、我々の業界では、もともとの原産がこの石目と色の石を採掘し、原油などに何日もドブ浸けにして黒を着色しているのではないか、、？と言う噂が飛びかった程です。。もちろんそんなのはデマで、着色などの事実はありませんし、中国側もコストがかかります。

 

私達石材店のほとんどがこの特徴を理解し、注意が必要な石種だからお薦めはしない、もしくは取り扱いしない石材店が多い中、山西黒をいまだに「良い石」としてお薦め販売している石材店は多くはないですが存在します、そのスタイルは自由ですのであまり多くは語りませんし、個人的にも商品である「御影石」の悪口を言いたくありませんが、この石の口コミが良くないのは事実で、霊園や寺院によっては使用禁止とされている墓地もあるくらいです。

また、先日もネーミングについて投稿しましたが、「インド山西黒」と言う呼称で販売している場合は、山西黒とはまったく違う石なのでしょうけど、なぜここまで悪評の高い山西黒と言う字を商品名に入れているのか注意が必要です、もしかしたら、山西黒ほどは激しく変色をしないものの、変色具合が似ているからと、デメリットに基づくネーミングか、もしくは新しめの石種で、エビデンスが存在しない為、変色してしまった時に山西黒と名前がついてるくらいですから‥と言い訳をする為の「保険」の可能性もあります。

しっかりと正式輸入名を確認して下さい。

 

我が㈱たくみでは、この山西黒はトラブルが多い為、墓石としては残念ながら取り扱いしておりません。(仕入れは可能ですので屋内等の利用用途によっては販売致します)

代わりにインド産のとても良い黒御影石、多数取り扱いしております！

 

〈施工例〉

松戸市和名ヶ谷1204-2

松戸浄苑0.9㎡

変色少なく漆黒長持ち！

 

インド産MU

外柵、

和型、洋型どちらでも同価格！

上から下まで全て真っ黒！高級感抜群！

160万円(税込)～

※永代使用料、初年度管理費が別途となります。

 

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