メディアで話題のお寺の離檀料

皆さんこんにちは、㈱たくみの児玉です、ご覧いただきありがとうございます。

今日はテレビ等で最近多く見る、お寺からの離檀に関するトラブルについてです。

寺院墓地で墓閉まいを希望する檀家さんが、住職から莫大な離檀料を請求されて困った...などの事例ですが、そもそも皆さんもメディアも、そしてその住職も勘違いしているからトラブルの原因になっているのでは？と感じます。

そもそも、皆さん「お寺」というのは住職の物だと思っていませんか？

住職の物だし、住職が1番偉いから、すべては住職の鶴の一声に従わなくてはならない、、などと言う感覚は大きな間違いなのです。

では、お寺は誰の物なのか、、、？

その答えは「檀家様たち」の物です、

檀家様たちの寄付や協賛金やお布施が無ければ成り立ちません。

大体のお寺は檀家様の組合会議、「檀家総会」によってお寺の物事をある程度住職に一任する決をとり、ある程度の管理権、運営権を住職へお願いします、しかしこれは、あくまである程度であって、住職が好き勝手に何でもやっていい、、とは違うのです。。

ですので勝手な判断で適切では無い高額請求は、檀家総会で議題にあげ、決議が却下されれば取消されるものなのです(この檀家総会により、離檀料が一律で金額が定められていれば例外です)、わざわざメディアで被害だの迷惑だのと大騒ぎする事でもないのです。

それなのになぜお寺側は高額な離檀料を請求するかを考えてみましょう。

私の考えですが、檀家離れが増える昨今ではお寺側も必死に1家でも離したくない、、という気持ちがあるゆえに、離檀するには高額費用が必要となる、とお伝えして、その人に離檀を何とか諦めさせるのが1番の目的だと言えるでしょう。

裏を返して言えば、お寺は「あなたとお別れをしたくない、これからもいつまでもお付き合いしていたい」という気持ちなのでは無いでしょうか？

そう考える事が出来れば、檀家様側も一概にムカついたり、性格の悪い住職だ！とか、金ばかり要求する寺だ！とかではなく、心から今までのお世話に感謝を伝えつつ、現在の経済的事情、今後の家庭の事情等を考慮をしていただいた上で、きっと歩み寄れるはずだと私は思います。

そして、双方が歩み寄って無事に話合いにより、離檀する場合は、ここで檀家様側は注意が必要です。

良かったラッキ～⤴ではいけません。。

離檀にあたり、墓閉まい、ご本尊の魂抜、位牌のお炊きあげなどのご供養等をお願いする事は、お寺から見れば、とても残念で寂しい事で、貴家への最後のご供養、お仕事になるという事を忘れないで下さい。ご先祖の代から何十年、場合によっては何百年もお世話になったお寺への感謝の気持ちを出来るだけで良いので形で伝える事はとても大切です。

例えばお布施を普段より多めに包むなり(つまりはこれがお寺側の主張する離檀料と言えます)、経済的に厳しければ極端に言えば菓子折り1つでもお寺側は気持ちが違うものです。

私たちが出入りさせているお寺では幸いそのようなトラブルは１度もありませんが、離檀する際にはお寺も檀家様も双方、感謝感謝で涙のお別れが理想的ですね。。。

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